ワーネバ~エルネア王国~プレイ+妄想日記

ここは、スマホアプリ『ワールドネバーランド~エルネア王国の日々~』の私のプレイ+妄想日記を載せる所です! キャラになりきって書いていくので、苦手な方はお戻り下さいm(_ _)m ※ネタバレあり

私と陛下。 ※妄想話※

タイトル通り、妄想しかないお話です。妄想小話なんて(゚⊿゚)イラネって方や、プレイ日記が読みたいのに・・・という方は申し訳ありませんが、スルーお願いしますm(;_ _)m
※初期国民の寿命バレ注意※















お父さんは言った。「会うのが辛いなら、会わない方がいいかもしれない。でも、チロルはそれで後悔しない?」と。
お母さんは言った。「どうしたいか決めるのはチロルちゃん自身よ。悔いのないようにね」と。
言い方は違うけど、同じ意味。
私は・・・どうしたい?




あれから私は陛下と会ってない。陛下の顔を見ると、きっとまた泣いてしまう気がして。
こっちから会いに行かなくても陛下から来て下さるだろうから、私は避けるようにダンジョンへと入り浸った。
おかげでレベルは上がるけど、気分は晴れない。
親友のカーラちゃんと食事に行ったり、仲良しのシェイラちゃんともおしゃべりしたりしたけど、何かが違う。私が求めてるのは・・・

モヤモヤしたまま時が経ち、気付けば14日になっていた。
朝、起きて1階に降りた私の視界に入ったのは、ニチェ兄さんとお父さん。2人でコソコソ何してるんだろう?


マルチェロ「陛下の体調が悪そうだって?」

ニチェ「うん。昨日見掛けたんだけど、顔色があんまり良くなくてさ・・・」


最後の1段を降りきった時、2人の会話が聞こえた私は固まった。嘘でしょ・・・?


ニチェ「あっ チロル!?」

マルチェロ「え!?」


私に気付いたニチェ兄さんが自分の口に手を当てて、「しまった」と言いたげな顔をした。振り向いたお父さんも驚いた顔していた。
2人とも何か言ってるけど、心の中も頭の中もグルグルぐちゃぐちゃになった私の耳には入らない。


ファニ「朝から何?大きな声出して・・・・・・え、チロルちゃん?どこ行くの!?」


2階からお母さんが降りてきたのを合図に、私は家を飛び出した。
兄さんが言ってたことが本当なのか、自分の目で確かめたい。その一心でエルネア城まで走る。呼吸が乱れて苦しいけど、そんなことどうでもいい。早く会いたい・・・!

王家の居室に着いた私は、ノックもせずにそのままドアを開いた。


アルノルフ「・・・久しぶりだね、チロルさん」

チロル「・・・はい」


今まで避けていた私を、以前と変わらない笑みで迎え入れてくれた陛下。
会えて嬉しいのに、私の心はぐちゃぐちゃなまま。その原因は陛下の右肩で飛んでいる黒い天使。
この黒い天使は危篤状態の人の元へ現れるのだと、お母さんから聞いたことがある。
見るからに体調が悪そうな陛下はフラフラとベッドに近づいて、そのまま横になった。


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チロル「兄さんから体調が悪そうだったと聞きました。・・・具合はどうですか?」

アルノルフ「そうか・・・。大丈夫、こうして休んでいれば明日には良くなるさ・・・」


無理して笑う陛下。それを見て私の視界はみるみる歪んでいく。涙が落ちる前に陛下に背を向けて、見られないようにした。
・・・自分には明日は無いってわかってるクセに。私だって知ってるんだから、陛下がわからないはずないよ。


アルノルフ「チロルさん、泣かないで」


隠してるつもりでも、体の震えのせいですぐにバレた。辛いはずなのに、私を気遣うような陛下の優しい声。


アルノルフ「こっちを向いて。チロルさんの顔を見せてほしいな」

チロル「・・・ダメです。今、私の顔ヒドイし・・・」

アルノルフ「チロルさん」


強い口調で呼ばれて、私は涙をぬぐって渋々振り向いた。
私の顔を見た陛下は満足そうに微笑んだ。
近くの椅子をベッドの近くに移動させて座った後、ふと気付いた。ちゃんと名前呼ばれたのは今日が初めてだ。
嬉しいはずだけど、何も最期の日に呼ばなくたって・・・でも、呼ばれずにお別れよりはいい・・・。


チロル「今日、ずっとここに居ていいですか?」

アルノルフ「もちろん。ありがとう」


今日までずっと避けていた私を、陛下は最期の時を一緒に過ごすことを許可してくれた。それでまた涙が出そうになったけど堪えた。
遠慮がちに伸ばした私の手が陛下の手に触れたら、陛下はそっと握ってくれた。
・・・気持ちは伝えられないけど、こうして2人で静かに過ごせるならこれでいい。私は仲の良い『友人』として、先に亡くなった陛下の奥様の代わりに看取る。
小さな寝息をたてている陛下を見つめたあと、私も目を閉じて過ぎていく時に身を任せた。




204年14日 夜1刻。
アルノルフ陛下は静かに息を引き取りました。

私に『人を好きになる』という、素晴らしいことを教えてくださり、ありがとうございました。
大好きでした。いつまでも忘れないよ、アルノルフさん。



(長かったチロルと陛下のお話はこれにて終わりです。私の妄想を読んでいただき、ありがとうございました。
まだドナルド君とのお話もありますので、もうしばらく私の妄想話にお付き合いいただけると嬉しいです(๑´ω`๑))