※初期国民寿命バレ?スクショ無し※
2人目を妊娠する少し前の事。
マルチェロ君とニチェ君とお出掛けし、途中で別れた私が自宅へ帰っている途中で街門広場のベンチに座っているピノさんを見つけました。
ファニ「こんにちは」
ピノ「・・・・・・あぁ、ファニか。こんにちは」
ファニ「・・・?どうしたんですか、ボーッとして」
ピノ「少し昔の事を思い出していてね。オレもこの歳までよく生きたよ」
ファニ「えっ・・・なんですか急に」
ピノ「何でも無い。悪いな、変なことを言って」
ぼんやりと遠くを見つめるピノさんの姿を目の当たりにした私は、妙な胸騒ぎを覚えました。いつも元気にキビキビと働いていたピノさんが、こんなことを言い出すなんて・・・。
マルチェロ「ピノさんがそんなことを?」
ファニ「うん・・・」
あの後、帰宅した私はマルチェロ君に街門広場でのことを話してみました。ピノさんは近所に住んでいるので、彼のことはマルチェロ君ももちろん知っています。
手元のホットミルクに視線を落とす私と、口元に手を当てて何か考え込むマルチェロ君。チラッと見てみると、苦い顔をしていました。
マルチェロ「・・・母さんもさ、似たようなことを言ってたんだ」
ファニ「・・・・・ジェイミーさんも・・・?」
マルチェロ「去年の24日くらいだったかな。久しぶりに母さんと父さんの顔を見に家に行ったら、母さんが妙にボーッとしてて・・・」
マルチェロ君が何を言いたいのかわかりかけた瞬間、私は自分の耳を塞いだ。
それ以上は言わないで・・・という私の気持ちを察したマルチェロ君はそのまま口を閉じて、今にも泣きそうな私を抱き締めてくれた。
それから、私は前以上にピノさんと頻繁に会うようになりました。
探索に誘ってみたり、一緒に釣りをしてみたり、牧場でラダのミルクの搾取を手伝ったり。いつも困ったように笑うピノさんだけど、私の誘いを断ったりしませんでした。それがとても嬉しかったです。
そして2人目を妊娠した頃。
ファニ「その内酒場で食事でもしませんか?」
ピノ「あぁ、良いぞ」
ファニ「本当ですか?じゃあ今度誘いますね!」
ピノ「ありがとう、楽しみにしてるよ」
仲良しになれた!と喜んだ矢先に、その日は訪れました。
次の日。昼に城下通りで、ピノさんの左肩で黒の天使が飛んでいるのを見つけてしまいました。
黒の天使が付いている理由は1つ。それはその人が危篤状態だということ。
家に帰ったピノさんの様子を見に行くと、辛そうな顔でベッドに横たわる姿が。
ファニ「・・・具合はどうですか?」
ピノ「ファニか・・・・・・こうして休んでいれば、明日には良くなるさ・・・」
心配させまいと、辛いのを隠そうとするピノさん。その姿についに私の目から涙が。
会いに来る友人の誘いを断り、私はピノさんの側を離れずにその時を待つ。
夜。
ピノさんは明日を迎えることなく、静かに息を引き取りました。
(私が初めて看取り、初めて葬儀に参加出来たのがピノさんでした。仲良しになった翌日に危篤状態になり、かなりショックを受けました。
ゲームのキャラとはいえ、亡くなるのはやっぱり辛いものです。
彼の亡くなった日を記録しそびれてしまってわからなくなりました。悔しい・・・)