ワーネバ~エルネア王国~プレイ+妄想日記

ここは、スマホアプリ『ワールドネバーランド~エルネア王国の日々~』の私のプレイ+妄想日記を載せる所です! キャラになりきって書いていくので、苦手な方はお戻り下さいm(_ _)m ※ネタバレあり

初めてのキス?

※妄想話※
※スクショ無し※


















カーラちゃんと酒場で別れて北の森に向かった私は、そこでドナルド君と居合わせた。
2人で木にもたれ掛かって他愛も無いことを話していたけど、胸のモヤモヤが残ったまま。そんな私の変化に気付いてくれたドナルド君に、酒場でカーラちゃんに言ったことを全て言ってしまった。


ドナルド「別にそれでも良いよ」

チロル「えっ」


もっと時間がかかると思ってたのに、すぐに返答が来た。
それ以外に答えがあるの?と言いたげな顔をしたドナルド君。驚いて目をパチパチさせる私を見て、苦笑してみせる。


ドナルド「オレはチロルと一緒に居られるならそれで良いし、チロルが悲しまずに、笑っていてくれるならそれで良い。
キスもハグも急いでする必要ないから、今出来なくても良い。もしして良いって言うなら遠慮なくするけど・・・・・・もしかしてオレの事嫌いになった?」

チロル「えっ!?」

ドナルド「オレと別れたいから言い出したのか?」

チロル「ちょっと、何言って・・・」

ドナルド「告白の返事も聞かずに強制的に付き合わせてるし、嫌われて当然だな・・・」

チロル「ち、違う!そりゃあ、急に告白されてびっくりしたしちょっと強引だなとか思ったけど、気持ちは純粋に嬉しかったし、今だってドナルド君の事が嫌いとか、別れたいなんて思ってないよ!デート行く時に繋いでくれる手が温かくて幸せだなとか考えちゃうし、ドナルド君の笑顔見てると私も笑顔になっちゃうし・・・あれ?どうしたの?」


夢中で語ってた私を妙にニコニコしながら見るドナルド君に首を傾げた。さっきまでため息ついてうなだれてたのに・・・


ドナルド「チロルがそんな風に思ってくれてたなんて嬉しいな」

チロル「え?え?・・・・・・あ!?ち、ちが!今のは」

ドナルド「え、違うの?」

チロル「あ、え・・・いやその・・・違わないです」

ドナルド「そっかー」


無意識に口から次々飛び出た言葉が頭をグルグル回って恥ずかしさで混乱したけど、嬉しそうに笑うドナルド君を見てホッとしました。
私自身が気付かない内にドナルド君の事、ちゃんと好きになってたんだな。嬉しいな・・・♪


ドナルド「チロルがオレと同じ気持ちになってくれたんなら、しても良いかな・・・キス」

チロル「う、うん・・・」


壁ドンならぬ木の幹ドン?をされて動けない私の顎に手を添え、上を向かせたドナルド君が目を閉じた。
遂にこの時が来たんだ。初めてするキスに緊張しながら私も目を閉じる。ドナルド君の顔が近づいてくるのがわかって余計に体に力が入る。
ドキドキする中、柔らかな感触が私の頬に・・・頬?


チロル「・・・・・・え」

ドナルド「随分不満そうだな。こっちがよかった?」


自分でもびっくりするくらい不満そうな声が出て、それを見て面白そうに笑うドナルド君に唇を指でなぞられ、一気に顔が熱くなった。


ドナルド「こっち(唇)は婚約するまでオアズケだよ」


そう耳元で囁かれた私はその場で目を回して倒れ、慌てたドナルド君に家まで運ばれたのでした・・・。

親友に相談。

※妄想話※
















ドナルド君と付き合い始めて1週間が経ちました。


カーラ「チロル、ご飯食べに行かない?」

チロル「う、うん・・・」


私とドナルド君が付き合っていることは同級生の間ですぐに広まってしまってもう大変。
そして、私達のことに興味津々らしい親友のカーラちゃんに食事へ誘われました。


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カーラ「ねぇねぇ、もうドナルド君とチューしたの?」

チロル「し、してないよ!」

カーラ「えー、付き合って1週間も経ってるのに?」

チロル「1週間『 も』じゃないよ、1週間『 しか』経ってないのっ」


否定した後に動揺しながら水を飲む私を見て、つまらなそうに唇を尖らせるカーラちゃん。
余程期待してたみたいだけど、私とドナルド君は手を繋ぐぐらいしかしてないし、キスはおろかハグもまだしたこともない。私達は周りがビックリするくらい清いお付き合いをしているのです。
お互いの親が恋愛に関して厳しいってわけじゃない。お母さんなんてむしろガンガン行っちゃえ派だから、進展しなさ過ぎて逆に心配される始末だし。
多分ドナルド君もキスとかしたいんだろうけど、私に気を遣ってくれてるんだと思う。付き合うのも、結局ドナルド君の告白に私は返事をしてないから強要してるようなものだ。なんて考えてそうだし。

・・・ちゃんと返事出来てないけど、ドナルド君のことは好きなんだと思う。でも・・・


カーラ「でも、何?」

チロル「・・・・・・もしかしたらあの人がいなくなって、その寂しさを埋めるために付き合ってるのかもしれない」

カーラ「・・・・・・」

チロル「もしそうなら この『 好き』っていう気持ちはウソになっちゃうし、こんな状態で付き合っててもドナルド君にも失礼だし、最低過ぎて自分が嫌いになりそうだよ・・・」

カーラ「・・・でもさ、お試しでいいから付き合ってって言ってきたのはあっちでしょ?だからそんなに気にしなくていいと思うよ。もっと気楽に行こうよ。
そうだ、ドナルド君に言ってみたら?」

チロル「え!?」








(妄想話の途中だったので、ニチェとリディアさんの結婚式のスクショを載せれてませんでした💦
↓訳の分からんタイミングで載せてすみません💧2人の結婚式は12日でした。
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お付き合い、始まります。

※妄想話 注意※
※スクショ無し※
※初期国民寿命バレ注意※




















アルノルフさんの葬儀を終えて2日経ちました。
何も言わずに葬儀に参加させてくれた皆さんに心から感謝しました。
そして今、私がいるのは街門広場。ベンチに座ってある人を待っているわけですが・・・


ドナルド「お待たせ、チロル。さぁ行こう!」

チロル「う、うん」


私が待っていた人物・・・ドナルド君に話しかけられ、立ち上がると手を引かれてどこかへ連れて行かれる。
わかる人にはわかるでしょう。私達はこれからデートをすると。
何故こうなったかと説明するために、昨日の昼に遡ります。



15日 昼1刻
葬儀の時には泣かないと決めていたけど、やっぱり泣いてしまった。それでも心がモヤモヤせずにスッキリしているのは、ちゃんとアルノルフさんの最期を看取れたからだろう。
もし危篤状態に気付かずに最期を看取れなかったら、きっと私はとても酷い状態になっていたと思う。

載冠式も終わったし、どうしようかな?今日は何しよう?なんて思いながら森の川辺でのんびりしていたら、肩を叩かれた。


ドナルド「やっと見つけた」

チロル「どうしたの?」

ドナルド「今、ヒマ?なら一緒に来て欲しいんだけど」

チロル「別に良いけど、どこ(ry」

ドナルド「よし行こう!」

チロル「ちょっ・・・!?」


こっちが問いかけるより先に、私の手を掴んで早々に歩き出すドナルド君。せめて行き先を教えてほしいんだけど。
ドナルド君は私を引き連れて木橋を渡り、練兵場がある方向へ歩みを進める。もしかして練習試合したいの?それならそうと言ってくれれば・・・って思ったら方向転換。
そしてドナルド君が立ち止まったのは幸運の塔の前。そこでやっと私の手を離した。
こっちに振り向いて向き合ったドナルド君の顔は真剣で、私は固まってしまった。
ここに連れて来られた意味がわからない程、私もバカじゃない。


ドナルド「単刀直入に言う。チロルのことが好きだ」

チロル「・・・私は、その・・・」


うん、そう来ると思ったよ・・・!というかドナルド君が私のこと好いてくれてるのも知ってたよ!なんて流石に言えないけど!
私がどう返答しようかと戸惑っていると、またドナルド君が口を開いた。


ドナルド「今年の30日、オレはチロルにプロポーズするつもりだ。それまでお試しで良いから付き合ってほしい」

チロル「・・・・・・は?」


・・・今年の30日にプロポーズ、それまでお試しで付き合う・・・?
一瞬何を言われてるのか理解出来ずにポカンとしてしまった。


ドナルド「とりあえず明日デートしよう。昼1刻に街門広場に待ち合わせだから」

チロル「え?ちょっと待って、私まだ返事してな(ry」

ドナルド「それじゃ、また明日!」


人の話を聞きゃしないですよこの王子様・・・。
そう言い残すと、呆然とする私に構わずドナルド君は爽快に去っていった。


ということがあり、冒頭へと続いたワケです。
あっちからの強引な約束なんだから、その気がないならすっぽかしてしまえば良いのかもしれないけど、学生時代からの友達のお誘いだし(※性格:思いやりがある)、私自身ドナルド君のことが嫌なわけじゃないし・・・・・・と散々悩んだ結果、結局デートをすることを選びました。


ドナルド「・・・好きだよ」

チロル「!!?・・・ありがと・・・」


滝を眺めながら急に言われて、思わず顔が熱くなりました。

私と陛下。 ※妄想話※

タイトル通り、妄想しかないお話です。妄想小話なんて(゚⊿゚)イラネって方や、プレイ日記が読みたいのに・・・という方は申し訳ありませんが、スルーお願いしますm(;_ _)m
※初期国民の寿命バレ注意※















お父さんは言った。「会うのが辛いなら、会わない方がいいかもしれない。でも、チロルはそれで後悔しない?」と。
お母さんは言った。「どうしたいか決めるのはチロルちゃん自身よ。悔いのないようにね」と。
言い方は違うけど、同じ意味。
私は・・・どうしたい?




あれから私は陛下と会ってない。陛下の顔を見ると、きっとまた泣いてしまう気がして。
こっちから会いに行かなくても陛下から来て下さるだろうから、私は避けるようにダンジョンへと入り浸った。
おかげでレベルは上がるけど、気分は晴れない。
親友のカーラちゃんと食事に行ったり、仲良しのシェイラちゃんともおしゃべりしたりしたけど、何かが違う。私が求めてるのは・・・

モヤモヤしたまま時が経ち、気付けば14日になっていた。
朝、起きて1階に降りた私の視界に入ったのは、ニチェ兄さんとお父さん。2人でコソコソ何してるんだろう?


マルチェロ「陛下の体調が悪そうだって?」

ニチェ「うん。昨日見掛けたんだけど、顔色があんまり良くなくてさ・・・」


最後の1段を降りきった時、2人の会話が聞こえた私は固まった。嘘でしょ・・・?


ニチェ「あっ チロル!?」

マルチェロ「え!?」


私に気付いたニチェ兄さんが自分の口に手を当てて、「しまった」と言いたげな顔をした。振り向いたお父さんも驚いた顔していた。
2人とも何か言ってるけど、心の中も頭の中もグルグルぐちゃぐちゃになった私の耳には入らない。


ファニ「朝から何?大きな声出して・・・・・・え、チロルちゃん?どこ行くの!?」


2階からお母さんが降りてきたのを合図に、私は家を飛び出した。
兄さんが言ってたことが本当なのか、自分の目で確かめたい。その一心でエルネア城まで走る。呼吸が乱れて苦しいけど、そんなことどうでもいい。早く会いたい・・・!

王家の居室に着いた私は、ノックもせずにそのままドアを開いた。


アルノルフ「・・・久しぶりだね、チロルさん」

チロル「・・・はい」


今まで避けていた私を、以前と変わらない笑みで迎え入れてくれた陛下。
会えて嬉しいのに、私の心はぐちゃぐちゃなまま。その原因は陛下の右肩で飛んでいる黒い天使。
この黒い天使は危篤状態の人の元へ現れるのだと、お母さんから聞いたことがある。
見るからに体調が悪そうな陛下はフラフラとベッドに近づいて、そのまま横になった。


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チロル「兄さんから体調が悪そうだったと聞きました。・・・具合はどうですか?」

アルノルフ「そうか・・・。大丈夫、こうして休んでいれば明日には良くなるさ・・・」


無理して笑う陛下。それを見て私の視界はみるみる歪んでいく。涙が落ちる前に陛下に背を向けて、見られないようにした。
・・・自分には明日は無いってわかってるクセに。私だって知ってるんだから、陛下がわからないはずないよ。


アルノルフ「チロルさん、泣かないで」


隠してるつもりでも、体の震えのせいですぐにバレた。辛いはずなのに、私を気遣うような陛下の優しい声。


アルノルフ「こっちを向いて。チロルさんの顔を見せてほしいな」

チロル「・・・ダメです。今、私の顔ヒドイし・・・」

アルノルフ「チロルさん」


強い口調で呼ばれて、私は涙をぬぐって渋々振り向いた。
私の顔を見た陛下は満足そうに微笑んだ。
近くの椅子をベッドの近くに移動させて座った後、ふと気付いた。ちゃんと名前呼ばれたのは今日が初めてだ。
嬉しいはずだけど、何も最期の日に呼ばなくたって・・・でも、呼ばれずにお別れよりはいい・・・。


チロル「今日、ずっとここに居ていいですか?」

アルノルフ「もちろん。ありがとう」


今日までずっと避けていた私を、陛下は最期の時を一緒に過ごすことを許可してくれた。それでまた涙が出そうになったけど堪えた。
遠慮がちに伸ばした私の手が陛下の手に触れたら、陛下はそっと握ってくれた。
・・・気持ちは伝えられないけど、こうして2人で静かに過ごせるならこれでいい。私は仲の良い『友人』として、先に亡くなった陛下の奥様の代わりに看取る。
小さな寝息をたてている陛下を見つめたあと、私も目を閉じて過ぎていく時に身を任せた。




204年14日 夜1刻。
アルノルフ陛下は静かに息を引き取りました。

私に『人を好きになる』という、素晴らしいことを教えてくださり、ありがとうございました。
大好きでした。いつまでも忘れないよ、アルノルフさん。



(長かったチロルと陛下のお話はこれにて終わりです。私の妄想を読んでいただき、ありがとうございました。
まだドナルド君とのお話もありますので、もうしばらく私の妄想話にお付き合いいただけると嬉しいです(๑´ω`๑))

私と王子様。 5※スクショ無し+妄想話※

タイトル通り、妄想しかないお話です。妄想小話なんて(゚⊿゚)イラネって方や、プレイ日記が読みたいのに・・・という方は申し訳ありませんが、スルーお願いしますm(;_ _)m
※初期国民の寿命バレ?注意※


















再び私が目を覚ました頃には、窓の外はもうすっかり暗くなっていた。・・・陛下のことを考えながら、また寝ちゃったんだ。
頭を上げて隣のベッドを見ると、ファルマ兄さんとチルちゃんが寝ていた。夜なんだから当たり前か。
体を起こして立ち上がった私は、出そうで出ない答えにモヤモヤしたまま寝室から出た。

1階に下りると、椅子に座ったお父さんとお母さんが話をしていた。


ファニ「あら、どうしたの?」

チロル「ん・・・なんか目が覚めちゃって。今日、誰か来た?」

ファニ「ん?チロルちゃんのお友達が何人か来たかなー。チロルちゃんなら寝てるって言ったら、みんなすぐ帰っちゃったけど」


・・・ドナルド君の話、聞いてない振りしてるみたい。でも、きっとお父さんに話したんだろうな。
その証拠みたいに、さっきから黙ったままのお父さん。コップに入ったポムワインをジッと見つめてる。
とりあえず立ったままなのもなんだし、私も椅子に座ったけど、なんか居心地悪いかも・・・。
お母さんが出してくれたムタンジュースを飲むと、渇いてた喉が潤った。


マルチェロ「チロル。好きな人は出来た?」

チロル「えっ!?な、何?なんで急に」

マルチェロ「いや、別に。チロルも成人して大分経ったし、良い人見つかったかなって」


本当に急に聞いてきたからびっくりした。というかお父さん、知ってるくせに・・・


ファニ「その慌て様・・・いるのね、好きな人。どんな人?お母さん知りたいなぁ」


お、お母さんまで!?一体どういうつもりなんだろう。

・・・私を見つめる2人は多分、私から直接聞きたいのかもしれない。ドナルド君(他人)から聞いた話が本当かどうか確かめたいんだと思う。
うつむいた私は、ジュースに映った自分の顔を見ながらポツリポツリと呟く。


チロル「・・・とっても優しい人だよ。その人私より年上でね、笑顔が凄く可愛いの」

ファニ「・・・そうなの」

チロル「うん。成人する前から好きで、会いに家まで行くと、いつもニコニコしながら『いらっしゃい』って言ってくれて、私の頭を撫でてくれたわ」

ファニ「そっか。ふふ、素敵な人ね」

チロル「私が成人したら、あっちからも会いに来てくれるようになったの。・・・凄く、嬉しかった」

マルチェロ「・・・・・・」


話し始めたら、どうってことなかった。
きっと隠していた方がいいことなのに、口からどんどん出てきちゃう。今まで誰にも話せなかったからかな?
お母さんは私の話に相づちをうって、お父さんは変わらず黙ったまま聞いてる。
一緒にダンジョンや採取をしに森の川辺へ行ったことも、いつもどんな話をしてるかも全部話した。・・・さすがに相手が陛下だなんて言えなかったけど、どうせバレてるんだし言わなくていいよね。


ファニ「・・・マルチェロ君。あの話、本当みたい」

マルチェロ「うん。ファニから聞いた時は信じられなかったけど・・・」


ほら、知ってた。
やっぱり止めたいよね。娘が陛下に・・・既婚者に恋をしてるんだもん。

椅子の背もたれにもたれかかったお父さんは長いため息をついた後、困ったような笑みを見せた。


ファニ「安心して、チロルちゃん。私達は別に止めようなんて思ってないから」

チロル「え?」

ファニ「誰かに恋をするなんて、素敵な経験をしてる娘の邪魔を誰がするの。・・・例え相手が陛下でもね」


意外な言葉に口をポカンと開けたまま、私は固まった。止めないんだ・・・いや、嬉しいけど・・・


マルチェロ「ドナルド君だっけ?ファニがその子から話を聞いたらしくてね。オレ達はそれが本当かどうか確かめたかっただけなんだ」

ファニ「まぁ、私はニチェ君から陛下とチロルちゃんのこと聞いた時から、そうなんじゃないかなーって思ってたのよ」


さっきまでの真面目な雰囲気はどこへやら。
2人とも私から話を聞き終わってすっかりリラックスモードだし。
もうワケがわからないよ・・・

私と王子様。 4※スクショ無し+妄想話※

タイトル通り、妄想しかないお話です。妄想小話なんて(゚⊿゚)イラネって方や、プレイ日記が読みたいのに・・・という方は申し訳ありませんが、スルーお願いしますm(;_ _)m
※初期国民の寿命バレ?注意※




















1階からパンッという音が聞こえて、目を覚ました。どうやら私は泣き疲れて寝ていたみたい。
寝起きだったせいで最初は何の音かわからなかったけど、少し経ってからお母さんが魔銃で撃った音だってわかった。
男の人同士の喧嘩を止めるためにとか、他にも色々な理由で街でも何度か撃ってるのを知っていたから、『また何かあったんだー』程度にしか思わなかった。
涙で濡れた枕を見てため息をついた私は、とりあえず下に行こうと階段へ。
2階から顔を出したと同時に、外にいたお母さんが中に入ってきたのが見えた。首根っこを掴まれて引きずられるファルマ兄さんの姿もあった。
兄さんったら何をやらかしたんだろう?っと思いながら声をかけようとしたけど、後から中に入ってきた人物を見て、私は急いで隠れた。

なんでドナルド君がここに?


ファニ「どうぞ、座って。飲み物は・・・ムタンジュースでいいかしら」

ドナルド「はい。ありがとうございます」


気絶してる兄さんを壁に寄りかからせて座らせたお母さんは、ドナルド君に飲み物を出してもてなす。
コッソリ覗いてみると、お母さんとドナルド君がテーブルを挟んで向かい合って座っていた。
耳をすませてみれば、2人の会話が聞こえてくる。内容は・・・私のことだった。


ファニ「まず、チロルちゃんのことを心配して来てくれてありがとう」

ドナルド「いえ・・・」

ファニ「・・・それで?あの子に何があったのかしら?」

ドナルド「・・・実は、彼女には凄く好きな人がいて、その人が年上なんですけど・・・今日、『もう長くないかもしれない』と言われたらしくて」

ファニ「・・・・・・そう。つまり、チロルちゃんの好きな人って熟年の方なのね。まさか独身・・・じゃないわよね」

ドナルド「はい、既婚者・・・ですね。ただ、本人から聞いたわけじゃないので、事実かわからないんですが・・・。
その人、1年以上前に奥さんが亡くなってて喪も明けた状態で、今では自分から朝一で彼女・・・チロルさんに会いに行くようになってるみたいで」


2人の会話に聞き耳を立てていた私は、ドナルド君の口から発せられる言葉に全身が硬直した。彼にバレていたなんて。
それにお母さんに私が『既婚者に恋をしてる』と知られてしまった。でも、その相手が陛下だってことはバレてないみたい・・・言わないのはドナルド君の優しさ?
早まる心臓を落ち着けようと深呼吸をした瞬間、お母さんが口を開いた。


ファニ「もしかして、チロルちゃんの好きな人って陛下のこと?」

ドナルド「ゔ・・・っ!?」


あわわ、危うく階段から落ちそうになった・・・。っていうかお母さんにまでバレてたの!?なんでよ!
ドナルド君もまさか陛下が出てくると思ってなかったから、ジュース吹き出しそうになって咳き込んでる。


ファニ「その様子だと、そうみたいね。確かに陛下が朝、チロルちゃんに会いに来てたの見たことあったし、ニチェ君もおかしなこと言ってたから、まさかとは思ってたけど」


ニチェ兄さんのせいだったんだ。・・・兄さんには今度、練習試合の相手になってもらおう。(怒)


ファニ「私はね、チロルちゃんが誰に恋をしようと、止めようだなんて思ってないの。その相手がうんと年上でもね。
だだ、熟年の方と仲を深めるなら、それ相応の覚悟を持った上でじゃないと。人の命なんて、無限じゃないんだから」

ドナルド「・・・・・・」

ファニ「・・・あの子も薄々、気付いていたはずよ。今はあんな状態だけど、きちんと気持ちの整理が出来れば、きっと立ち直れると思うの。
このまま塞ぎ込んでいたら、絶対後悔するって気付いてくれるだろうし」


お母さん・・・。

膝を抱えて座り込んだ私の視界が歪んだ。また涙が出てきたみたい。あんなに泣いたのにまだ出るんだ。人間ってすごいな。


ファニ「・・・ところで、ドナルド君はチロルちゃんのこと好きなのかしら?」

ドナルド「はい、好きです」


危うく階段から落ちそうになった。(2回目)
じわりと滲んでいた涙が一気に引っ込んだ。え、え・・・ドナルド君が私のことを!?


ファニ「そうよね。そうじゃなかったら家まで来ないわよね。告白はした?」

ドナルド「いいえ。今、告白しても断られるだろうし」

ファニ「でしょうねー」


うふふ、と笑うお母さんと苦笑いするドナルド君を見、私はゆっくり立ち上がって寝室に戻った。


フラリと近寄ったベッドに腰掛ける。
ドナルド君の気持ちは素直に嬉しい。幼い頃から遊んだり探索に行ったり、ずっと仲良くしていたし。でも、今は陛下のことしか考えられない。
たくさん泣いたからか、気持ちも大分落ち着いてきた。・・・ゆっくり考えよう。

私と王子様。 3※スクショ無し+妄想話※

タイトル通り、妄想しかないお話です。妄想小話なんて(゚⊿゚)イラネって方や、プレイ日記が読みたいのに・・・という方は申し訳ありませんが、スルーお願いしますm(;_ _)m
※初期国民の寿命バレ?注意※
※チロル視点の8日の朝から始まります※















いつものようにエルネア城へ訪れた私に陛下が告げたのは、自分の寿命のこと。
あの綺麗で真っ直ぐな瞳で見つめられながら、陛下に『もう長くない』と告げられた私の頭は真っ白になった。
他にも陛下は何か言っていたような気がするけど、放心していた私の耳に入るはずもなく、気付けば私は陛下を置いて走り出していた。

走っている途中で、陛下が言った『もう長くない』の意味をきちんと理解した瞬間、私の目から涙がこぼれてた。
すれ違った人達が驚いて振り向いていたみたいだけど、それを気にする余裕なんて私には無かった。
しばらくして走り疲れて立ち止まった私はしゃがんで顔を腕で隠し、声を押し殺して泣いた。
やっと大人になれたのに。どうしてもうすぐお別れしなきゃならないの?嫌だよ・・・だって私、こんなに陛下が好きのに!まだ「好き」って伝えてないのに!


シェイラ「チロルちゃん?どーしたの?」

チロル「!・・・シェイラちゃん」

シェイラ「なんで泣いてるの?おなか痛いの?」

チロル「・・・うん。ちょっと、痛いかも・・・」

シェイラ「えぇ!?たいへん!」

チロル「大丈夫。痛みがひいたみたいだから、今の内に家に帰るね」

シェイラ「・・・ん、わかった。気をつけて帰ってね」

チロル「心配してくれてありがとう」


うずくまっていた私を心配してくれたのは、1つ年下で仲良しのシェイラちゃんだった。
痛いのはお腹じゃなくて胸。痛みがひいたなんて嘘。だけど、まだ子供のシェイラちゃんにあまり心配かけちゃダメだから。

家がある旧市街通りに差し掛かった時に顔を上げると、魔銃師会の建物が目に入った。
陛下から初めて会いに来てくれたあの日、ここでダンジョン探索に誘われたんだよね。あの時の高揚感は忘れられないなぁ・・・。


チロル「・・・あはは、余計なこと思い出しちゃった。バカだなぁ、私・・・」


自嘲気味に笑う私の頬に涙がつたった。


帰宅した私はそのまま2階に上がってベッドにうつ伏せで寝転んだ。
家に入った時、私を見たお母さんとファルマ兄さんが驚いた顔をしたけど、何も言わずに逃げてしまった。


お母さんにさえ一度も相談したことなかった、この初恋。気持ちを伝えることも出来ずに、終わってしまいました。