妊娠しました。父とお別れしました。
※初期国民寿命バレ※
※妄想入ってます※
子供は5人欲しいけどまだ結婚したばかりだし、ゆっくりで良いよね・・・っと思っていたのは私だけだったようです(´・ω・`)
リディアさんの出産を見届けた次の日の朝。ドナルド君から子作りを持ちかけられ、動揺しながらも私は了承しました。その後 何がどうなったのかはよく覚えてなくて、気づけばフラフラとラダ小屋まで歩いていました。
先に来てたお母さんに心配されたけれど、すぐに原因がわかったみたいでニコニコしてました・・・流石お母さん。
翌日、妊娠してるのがわかって、すぐにドナルド君に報告しました。
凄く喜んでくれた。嬉しいなぁ・・・♪
出産予定日は来年の3日。私の誕生日の次の日だ!どんな子が産まれるのかなぁ?
牧場に行くとラダの世話をするお母さんを発見!早速報告しようと私は声をかけた。
チロル「おはよう、お母さん!」
ファニ「・・・・・・」
チロル「お母さん?」
ブラッシングの途中で止まったままボンヤリするお母さん。私に気付いてない・・・?
チロル「お母さんってば!」
ファニ「え!?あ、チロルちゃん・・・おはよう、どうしたの?」
チロル「それはこっちのセリフだよ。ボンヤリしてたけど大丈夫?体調悪いの?」
ファニ「ううん、私は大丈夫よ。ごめんね心配させて」
チロル「そ、そう?それなら良いけど・・・あ、お母さん。私ね、妊娠したみたいなの♪」
ファニ「本当?おめでとう!2人目の孫かぁ、嬉しいわ♪・・・さぁ、お仕事は私に任せて、マルチェロ君にも早く報告してあげて」
チロル「うん!お父さん探しに行かなきゃ♪」
ファニ「・・・家にいるわよ。今日はずっと」
チロル「え?」
さっきまでニコニコしていたお母さんの声のトーンが下がった。口は笑っているように見えたけど俯いて垂れ下がった前髪で目元が見えない。
妙な胸騒ぎがして、私は実家へ走って向かった。どこかで感じたことがあるこの【嫌な予感】が、外れていてほしい。
実家のドアを開けた。1階には誰もいない。
2階へ上がるとお母さんの言った通り、お父さんがいた。ベッドで横になったお父さんの近くで、あの黒い天使が飛んでいた。
無駄だってわかってるくせに、「早く元気になって」なんて言ってしまった自分が嫌になる。
チロル「お父さん。私ね、赤ちゃん出来たんだよ」
眠ってしまったお父さんに話しかける。聞こえてないのはわかってるけど、ちゃんと言わなきゃ。
チロル「来年産まれるんだ。2人目の孫だよ。どんな子が産まれるか楽しみだなぁ」
チロル「・・・お父さんにも、抱っこしてもらいたかったよ・・・」
夜。
お父さんの最期の時を迎えた。
ここまで育ててくれてありがとう。さよなら、大好きなお父さん。