プロポーズ
今年も最後の日となりました。
朝からソワソワしっぱなしの私はとりあえず畑の世話をしに農地へ。この間植えたムタンがもうすぐ収穫出来そうだなぁ。
世話を終わらせてボンヤリしていると、声をかけられた。
ドナルド「おはよう、チロル」
チロル「おはよう、ドナルド君」
ドナルド「・・・あのさ、一緒に来てほしいんだけど」
チロル「うん・・・いいよ」
少し躊躇うように差し出されたドナルド君の手に自分の手を重ね、しっかり繋いだ。
そのまま私達が向かったのはシズニ神殿。誰もいない静かなアトリウムで、2人一緒に花を見つめる。
ここに連れて来られた理由なんてわかってる。告白の時にドナルド君が宣言してたんだから、当然と言えば当然だけどね。
ドナルド「オレが告白の時に言ってたこと覚えてる?」
チロル「もちろん覚えてるよ。だから、素直に付いてきたの」
ドナルド「答えは決まってるってことかな」
チロル「うん・・・わかってるんでしょ?私の答え」
ドナルド「さぁ。どうかな?」
チロル「ふふ、何それ」
花から目を離した私達は見つめ合った。
あの日の宣言を覚えていながら、ここについて来た私の答えを理解して照れてるみたい。1度、ワザとらしい咳払いをしたドナルド君が私の目を真っ直ぐ見つめる。
ドナルド「オレはこれから先もチロルと一緒に生きたいと思ってる。一生チロルの側にいさせてほしいし、チロルにはオレの側にいてほしい」
チロル「・・・・・・」
ドナルド「オレと、結婚してください!」
チロル「・・・えへへ、嬉しい。もちろんだよ♪」
私の返事を聞いて胸を撫で下ろしたドナルド君が凄く嬉しそうで、可愛くて少し笑っちゃった。
チロル「本当に私で良いの?」
ドナルド「当たり前だろ。チロル以外の人なんて考えられない」
ドナルド君の真っ直ぐな気持ちが素直に嬉しい。
一時期、あの人の代わりにしてるのかも・・・なんてバカなことを考えちゃってたけど、そんなことなかったよ。
こんな私にプロポーズしてくれてありがとう。ドナルド君。
この言葉に嘘偽りなんて無い。私、ドナルド君と一緒に幸せになります!
無事、婚約した私達。結婚式は来年の6日。楽しみ♪
ドナルド「子供は2人くらいかなー」
チロル「え・・・2人だけ?」
ドナルド「!?えっと、チロルが良いなら何人でもOKだよ!!」
チロル「じゃあ5人くらいかなぁ」
ドナルド「が、頑張ります・・・(照)」
これで今年はおしまいです。それでは最後に。
来年もよろしくね。もちろん来年だけじゃなく、ずっと。