我が子の恋を見守り隊
※妄想話※
※前PC視点※
お久しぶりです。
覚えてますか?私は前PC(←メタ発言…)のファニです。今回は私の視点での物語をお楽しみください♪
皆さんご存知でしょうが、チロルちゃんはドナルド君とお付き合いをしているんです。
ちょっと前までは手を繋ぐだけで精一杯だった2人ですが、どうやらキスをするまで進展したようです。・・・頬にだけど。
今どき珍しいですよねぇ、こんなに清いお付き合いをしてるなんて。私とマルチェロ君の時なんて・・・(長くなるので以下略)
ドナルド「チロル。今日デートだよね?昼に街門広場で待ってるから」
チロル「そうだよ。確認の為にわざわざ家まで来なくてもいいのに」
ドナルド「チロルに早く会いたかったから、つい来ちゃった」
チロル「!? ちょ、皆の前でやめてよ・・・」
朝ご飯前にチロルちゃんに会いに来たドナルド君。私達を前にしてその発言・・・やるわね!
あらあらチロルちゃんったら顔を真っ赤にして。可愛いわぁ♪
そう。今日もデートなのね・・・(。-∀-)ニヤリ
ラダの世話を手早く終わらせた私は昼1刻に街門広場へ向かった。辺りを見回してみると、ベンチに座ってドナルド君を待っているチロルちゃんの姿が。
なんだか昔を思い出すなぁ。私も恋人時代はああやってマルチェロ君のこと待ってたのよね・・・懐かしい。
あ、ドナルド君が来たわ。チロルちゃんと手を繋いで歩き出したわ。よし、尾行開始!←!?
・・・・・・ええぇ・・・なにゆえダンジョン?
手を繋いで和やかな雰囲気のまま魔獣の森に入って行った2人がとても心配になりました。
今日デートって言ってたよね?あれ、私聞き間違えた??いや、確かにダンジョンデートっていうものは存在するけど・・・えー・・・
と、とりあえず出てくるまで待ちましょ。
???「ファニ?」
ファニ「はい?あ、アラベルちゃん!」
その内出てくるであろう2人に見つからないように木陰に隠れていると、不意に声をかけられた。振り向くと、そこにはドナルド君の母であり王配であるアラベルちゃんがいた。
アラベル「何してるの?」
ファニ「娘の恋を見守ろうかと思って」
アラベル「何それ楽しそう♪」
まさかのアラベルちゃん参戦(笑)
アラベルちゃんとおしゃべりしながら待っていると、やっと2人が出てきた。
チロル「ドナルド君大丈夫?ごめんね、私のせいで」
ドナルド「大丈夫だよ。こんなのただの擦り傷だし」
チロル「でも」
ドナルド「大丈夫だってば。チロルは心配性だな」
ふむ。会話からして、どうやらチロルちゃんを庇ってドナルド君が怪我をしたみたい。魔物に引っ掻かれたらしい腕に白いハンカチが巻かれてる。うん、あれはチロルちゃんのハンカチね。
アラベル「え、ドナルドの恋人ってファニの娘さんだったんだ」
ファニ「知らなかったの?」
アラベル「だってドナルドったら詳しく話してくれないんだもの」
ファニ「あー、まぁ男の子ってあんまりそういう話したがらないしねー」
うちのニチェ君やファルマ君だってそうだし。やっぱり親に話すのって恥ずかしいのかな?
アラベル「ところでデートなのにダンジョン行くって変よね。何考えてるのかしらあの子は」
ファニ「まぁまぁ。仲良さげにしてるし、良いんじゃない?」
アラベル「うーん、最近の若い子ってよくわからないわ(笑)」
ファニ「私もだよ(笑)・・・あらっ」
アラベル「あらあらっ♪」
ふと2人に目を向けると、そこにはチロルちゃんを後ろから抱き締めるドナルド君の姿が!!
私とアラベルちゃんは興奮で木の幹を殴りたい衝動を抑え、2人を見守る。
アラベル「大人しくドナルドの腕に収まっちゃって!チロルさん可愛すぎる・・・!!」
ファニ「照れくさそうに笑ってるドナルド君もなかなか・・・!!」
盛り上がる私達に気付いてない2人はそのままイチャイチャしてました!人気の無い所でイチャついてるのもまた良し!!
・・・はぅあ!?ち、チロルちゃんからした!!?
チロル「す、好きだよ・・・」
ドナルド「オレも好きだよ・・・♪」
すみません、衝撃的過ぎて上の言葉抜けました!なんと!なんと!!チロルちゃんからキスしましたよ!
まさかこんな現場を見られるなんて・・・!嬉しくて泣きそう!!
ファニ「今夜はお赤飯ね!」
アイマル「この国、米ないからね」
ファニ「あらアイマルさん。ダンジョンどうだった?」
アイマル「まぁまぁだった」←瘴気の森行ってた
アラベル「米が無いならパンを赤くすればいいじゃない?」
アイマル「お赤・・・パン?」
ファニ「ちょっとソロモンさんにカエンレッド貰ってくる」
アラベル「あたしも付き合うわ」
アイマル「あれ食用だっけ・・・?」
アイマルさんの呟きを無視した私達は導きの蝶を使い、ソロモンさんにカエンレッドを貰いに会いに行ったのでした。
(パン作りはソロモンさんが止めてくれました)
(あれは食用じゃない気がするw)