初めてのキス?
※妄想話※
※スクショ無し※
カーラちゃんと酒場で別れて北の森に向かった私は、そこでドナルド君と居合わせた。
2人で木にもたれ掛かって他愛も無いことを話していたけど、胸のモヤモヤが残ったまま。そんな私の変化に気付いてくれたドナルド君に、酒場でカーラちゃんに言ったことを全て言ってしまった。
ドナルド「別にそれでも良いよ」
チロル「えっ」
もっと時間がかかると思ってたのに、すぐに返答が来た。
それ以外に答えがあるの?と言いたげな顔をしたドナルド君。驚いて目をパチパチさせる私を見て、苦笑してみせる。
ドナルド「オレはチロルと一緒に居られるならそれで良いし、チロルが悲しまずに、笑っていてくれるならそれで良い。
キスもハグも急いでする必要ないから、今出来なくても良い。もしして良いって言うなら遠慮なくするけど・・・・・・もしかしてオレの事嫌いになった?」
チロル「えっ!?」
ドナルド「オレと別れたいから言い出したのか?」
チロル「ちょっと、何言って・・・」
ドナルド「告白の返事も聞かずに強制的に付き合わせてるし、嫌われて当然だな・・・」
チロル「ち、違う!そりゃあ、急に告白されてびっくりしたしちょっと強引だなとか思ったけど、気持ちは純粋に嬉しかったし、今だってドナルド君の事が嫌いとか、別れたいなんて思ってないよ!デート行く時に繋いでくれる手が温かくて幸せだなとか考えちゃうし、ドナルド君の笑顔見てると私も笑顔になっちゃうし・・・あれ?どうしたの?」
夢中で語ってた私を妙にニコニコしながら見るドナルド君に首を傾げた。さっきまでため息ついてうなだれてたのに・・・
ドナルド「チロルがそんな風に思ってくれてたなんて嬉しいな」
チロル「え?え?・・・・・・あ!?ち、ちが!今のは」
ドナルド「え、違うの?」
チロル「あ、え・・・いやその・・・違わないです」
ドナルド「そっかー」
無意識に口から次々飛び出た言葉が頭をグルグル回って恥ずかしさで混乱したけど、嬉しそうに笑うドナルド君を見てホッとしました。
私自身が気付かない内にドナルド君の事、ちゃんと好きになってたんだな。嬉しいな・・・♪
ドナルド「チロルがオレと同じ気持ちになってくれたんなら、しても良いかな・・・キス」
チロル「う、うん・・・」
壁ドンならぬ木の幹ドン?をされて動けない私の顎に手を添え、上を向かせたドナルド君が目を閉じた。
遂にこの時が来たんだ。初めてするキスに緊張しながら私も目を閉じる。ドナルド君の顔が近づいてくるのがわかって余計に体に力が入る。
ドキドキする中、柔らかな感触が私の頬に・・・頬?
チロル「・・・・・・え」
ドナルド「随分不満そうだな。こっちがよかった?」
自分でもびっくりするくらい不満そうな声が出て、それを見て面白そうに笑うドナルド君に唇を指でなぞられ、一気に顔が熱くなった。
ドナルド「こっち(唇)は婚約するまでオアズケだよ」
そう耳元で囁かれた私はその場で目を回して倒れ、慌てたドナルド君に家まで運ばれたのでした・・・。