私と王子様。 5※スクショ無し+妄想話※
タイトル通り、妄想しかないお話です。妄想小話なんて(゚⊿゚)イラネって方や、プレイ日記が読みたいのに・・・という方は申し訳ありませんが、スルーお願いしますm(;_ _)m
※初期国民の寿命バレ?注意※
再び私が目を覚ました頃には、窓の外はもうすっかり暗くなっていた。・・・陛下のことを考えながら、また寝ちゃったんだ。
頭を上げて隣のベッドを見ると、ファルマ兄さんとチルちゃんが寝ていた。夜なんだから当たり前か。
体を起こして立ち上がった私は、出そうで出ない答えにモヤモヤしたまま寝室から出た。
1階に下りると、椅子に座ったお父さんとお母さんが話をしていた。
ファニ「あら、どうしたの?」
チロル「ん・・・なんか目が覚めちゃって。今日、誰か来た?」
ファニ「ん?チロルちゃんのお友達が何人か来たかなー。チロルちゃんなら寝てるって言ったら、みんなすぐ帰っちゃったけど」
・・・ドナルド君の話、聞いてない振りしてるみたい。でも、きっとお父さんに話したんだろうな。
その証拠みたいに、さっきから黙ったままのお父さん。コップに入ったポムワインをジッと見つめてる。
とりあえず立ったままなのもなんだし、私も椅子に座ったけど、なんか居心地悪いかも・・・。
お母さんが出してくれたムタンジュースを飲むと、渇いてた喉が潤った。
マルチェロ「チロル。好きな人は出来た?」
チロル「えっ!?な、何?なんで急に」
マルチェロ「いや、別に。チロルも成人して大分経ったし、良い人見つかったかなって」
本当に急に聞いてきたからびっくりした。というかお父さん、知ってるくせに・・・
ファニ「その慌て様・・・いるのね、好きな人。どんな人?お母さん知りたいなぁ」
お、お母さんまで!?一体どういうつもりなんだろう。
・・・私を見つめる2人は多分、私から直接聞きたいのかもしれない。ドナルド君(他人)から聞いた話が本当かどうか確かめたいんだと思う。
うつむいた私は、ジュースに映った自分の顔を見ながらポツリポツリと呟く。
チロル「・・・とっても優しい人だよ。その人私より年上でね、笑顔が凄く可愛いの」
ファニ「・・・そうなの」
チロル「うん。成人する前から好きで、会いに家まで行くと、いつもニコニコしながら『いらっしゃい』って言ってくれて、私の頭を撫でてくれたわ」
ファニ「そっか。ふふ、素敵な人ね」
チロル「私が成人したら、あっちからも会いに来てくれるようになったの。・・・凄く、嬉しかった」
マルチェロ「・・・・・・」
話し始めたら、どうってことなかった。
きっと隠していた方がいいことなのに、口からどんどん出てきちゃう。今まで誰にも話せなかったからかな?
お母さんは私の話に相づちをうって、お父さんは変わらず黙ったまま聞いてる。
一緒にダンジョンや採取をしに森の川辺へ行ったことも、いつもどんな話をしてるかも全部話した。・・・さすがに相手が陛下だなんて言えなかったけど、どうせバレてるんだし言わなくていいよね。
ファニ「・・・マルチェロ君。あの話、本当みたい」
マルチェロ「うん。ファニから聞いた時は信じられなかったけど・・・」
ほら、知ってた。
やっぱり止めたいよね。娘が陛下に・・・既婚者に恋をしてるんだもん。
椅子の背もたれにもたれかかったお父さんは長いため息をついた後、困ったような笑みを見せた。
ファニ「安心して、チロルちゃん。私達は別に止めようなんて思ってないから」
チロル「え?」
ファニ「誰かに恋をするなんて、素敵な経験をしてる娘の邪魔を誰がするの。・・・例え相手が陛下でもね」
意外な言葉に口をポカンと開けたまま、私は固まった。止めないんだ・・・いや、嬉しいけど・・・
マルチェロ「ドナルド君だっけ?ファニがその子から話を聞いたらしくてね。オレ達はそれが本当かどうか確かめたかっただけなんだ」
ファニ「まぁ、私はニチェ君から陛下とチロルちゃんのこと聞いた時から、そうなんじゃないかなーって思ってたのよ」
さっきまでの真面目な雰囲気はどこへやら。
2人とも私から話を聞き終わってすっかりリラックスモードだし。
もうワケがわからないよ・・・