私と王子様。 2※スクショ無し+妄想話※
タイトル通り、妄想しかないお話です。妄想小話なんて(゚⊿゚)イラネって方や、プレイ日記が読みたいのに・・・という方は申し訳ありませんが、スルーお願いしますm(;_ _)m
※初期国民の寿命バレ?注意※
※チロル視点ではなく、NPC視点になってます※
チロル、どこに行ったんだろう。
あいつも探索が好きだから気を紛らわす為にダンジョンに行ったかもしれない、と探し回ってみたけどどこにもいなかった。
当てもなくうろうろしていると、カーラを見つけた。カーラはチロルと親友だ。もしかしたらチロルを見かけたかもしれないな。
ドナルド「カーラ!」
カーラ「あら、ドナルド君。何?」
ドナルド「チロルを見なかったか?」
カーラ「チロル?見てないわ。それに今日はまだ会ってないし」
ドナルド「そうか・・・」
見てない、か。
カーラに礼を言って移動しようとした時、服が引っ張られた気がして振り向いた。
オレの服を掴んでいたのは金髪の小さな女の子だった。何故か睨まれているような・・・
???「チロルちゃんを泣かせたのお兄さんなの?」
ドナルド「・・・は?」
カーラ「え、チロルが泣いてたの!?ちょっと!ドナルド君どういうこと!!?」
ドナルド「違う、あいつを泣かせたのはオレじゃないって!」
流石にチロルと陛下のことを詳しくは話せない。問い詰めてくるカーラと女の子から逃げるように、オレは走り出す。
カーラが後ろから何か叫んでいたけど、立ち止まらずここから離れた。
ふと、チロルは家に帰ってるかもしれないと思ったオレは彼女が住む旧市街の屋敷へ行った。
深呼吸をした後にノックをすると、中から優しそうな女性の声が聞こえてきた。
ファニ「はーい、どちら様?」
ドナルド「あの、突然すみません。オレ、ドナルド・フォンタナといいます」
ファニ「ドナルド君・・・あぁ、フィリップ君とアラベルちゃんの息子さんね。私はファニ・オルコットです。・・・それで、どうしたの?」
ドナルド「チロルさん居ますか?」
ファニ「あら、チロルなら・・・」
チロルのお母さんと思われる女性と会話している途中、中途半端に開いていたドアからもう1人、誰かが出てきた。と同時にオレは胸ぐらを掴まれた。
ファルマ「お前か、チロルを泣かせたのは!」
ファニ「きゃっ!ちょっとファルマ君!やめなさい!」
ファルマ「止めるなよ母さん!大事な妹を泣かされて黙ってられるか!お前が王族の人間だからって許さないぞ!!」
気が立ってるファルマさんに何を言っても聞き入れてもらえないだろう。殴られるのを覚悟して目を瞑った時、パンッと乾いた音が聞こえた。
するとオレの胸ぐらを掴んでいたファルマさんの手から力が抜けて、何かが地に転がった音もした。
ファニ「ごめんなさいね、ドナルド君」
ドナルド「いえ、平気で・・・!!?」
足下を見れば、ファルマさんが倒れていた。意味がわからない。
ファニさんを見れば、手に魔銃を持って・・・え。
ファニ「ファルマ君、人の話をちゃんと聞きなさい」
ドナルド「・・・聞こえてなさそうですよ」
ファニ「あらあら、最弱スキルの攻撃だったのに気絶しちゃったの?
・・・まぁいいわ。とりあえずドナルド君、中へどうぞ。話を聞かせて」
ドナルド「あ、はい」
目を回すファルマさんの首根っこを掴んで引きずるファニさんに促されて、オレは中へ入った。
追記:元龍騎士の力を見せつけられた気がした。