※初期国民の寿命バレ有り。スクショ無し※
ダンジョンクリアした後はお友達との新年のあいさつ回りをして、それも終えて帰宅する頃には夕1刻を少し過ぎていました。
ファニ「先に二階行くね」
マルチェロ「うん」
階段を上がって寝室に入ったら、真っ先にニチェ君に駆け寄る。すると、私の顔を見るなりニコニコ笑って手を伸ばしてくれた。
だっこしてほしいのかな?
ファニ「だっこですよー♪」
ニチェ「あうー♪」
ファニ「ニチェ君は可愛いねー」
ニチェ「うー?」
だっこして高い高いをすると、両手をパタパタ動かすニチェ君。喜んでくれたみたい。
そのまま腕に抱いたままベッドに座ってニチェ君とお話。とは言っても、一方的に私が話すだけ。それでもニチェ君は喜んでくれるから良いんです!
お話はニチェ君がうとうとし始めるまで続きました。
目を閉じて小さな寝息をたてるニチェ君をベッドに下ろして頭を撫でていると、一階から大きな音が聞こえてきてビックリしました。多分、玄関のドアが開く音?
聞き耳を立てていた私の耳に入ったのはケサーリ君の声。何を言ってるのかは聞き取れないけど、相当慌ててるみたい。
ソーっと一階に降りると、ケサーリ君のあとを追うように出ていく寸前のマルチェロ君が。
マルチェロ「ファニ・・・」
ファニ「どうしたの?」
マルチェロ「・・・・・・ごめん、今日は帰れないかも」
ファニ「え、ちょっと待っ」
私の返事を聞かずにマルチェロ君は出て行ってしまいました。
突然過ぎて動けずそのまま立ち尽くし、ハッと我に返った私はトボトボと二階に戻るのでした。新年早々にマルチェロ君が家に居ないなんて・・・。
夜になってもやっぱりマルチェロ君は帰ってこなくて、寂しさのあまり私はニチェ君と一緒のベッドに寝転んだ。
ファニ「独身の時は1人でも平気だったのになぁ・・・」
ふと、独身時代を思い出す。
旅を止めてこの国に帰化して、噴水通りD1-5に住んでいた頃は1人で眠るなんて当たり前だった。でも結婚してからは毎晩マルチェロ君と一緒に眠っていたから、今は何だか心細い。
魔銃兵になったのにダメダメだなぁ、私って。
・・・早く寝てしまおう。
そして2日の朝。
寝ぼけ眼で起き上がった私は毎朝のアナウンスで、昨日マルチェロ君が帰らなかった理由を知りました。
昨夜、彼の母 ジェイミーさんが亡くなりました。
(ジェイミーさんとは友人にさえなれてなかったので、もっと声をかけておけばよかったと後悔しました。
ゲームを始めた当初はNPCに話しかけまくるのを遠慮していたのもあって、なかなか進展しなかった方が多かったです。
しかも葬儀の場所と時間を知らなかった為、ジェイミーさんの葬儀にすら出席出来ないという最悪の事態になりました。後から攻略サイトで確認しましたが、時既に遅し。必ずサーバーセーブをしてゲームを終えていたのがアダになりました・・・)